Endo Tech Blog

Techブログと言う名のただのブログです。

8年ぶりに恩師と飲んで、自惚れてた話。

 

 

 

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先週の3連休の初日の夜、8年ぶりに恩師というか、中学時代にお世話になった先生と酒を交わしてきた。まぁ8年合わなかったといえ、中高一貫だった為ちょくちょく会話をしていたが、大学に入ってからは連絡を取り合わず、月日が流れてしまい気づいたら8年も経っていた訳だ。

 

 

 

それでも、久々にあった先生は全く変わってないと言えば失礼だが、年も殆ど衰えておらず「相変わらずお元気ですね」と言えば「もう、引退したい」と、時間があの頃に戻った気がして酷く懐かしいなぁと感じてしまった。

 

中学の頃から先生が酒に弱い事は知っていたが、まさか僕まで本当に酒に弱い人間だったなんて、当時の自分に言い聞かせても信じて貰えないかもしれない。それなのに、お互い一杯目はとりあえずビールといい、やっぱりビールを飲んだけど、何故かその時飲んだビールが凄く美味しくて、すぐに飲み干してしまった。

 

すぐ2杯目にお互い梅酒を頼んで、大学時代の多愛もない話から、先生の結婚話、僕の就活の苦労話や、それから当時の思い出話に華を咲かしつつ、楽しく飲んでいた。

 

先生は僕の中学生の時の所属していた柔道部の顧問である。

当時...というか中学生の頃は放課後は全て部活動である柔道に捧げていた。それはつまり、ひたすら汗水流して稽古に励み、体が一回りでかい高校生の先輩達と一緒に命懸けの練習に励む事を意味した。

だから、青春という二文字みたいなイベントは一切なく放課後のチャイムは「苦痛」か「地獄」という二文字しか浮かばない、なんとも嫌な中学生時代だった。

 

なにせ毎年、全国に出場する選手が集まる強豪校だった為、練習量もはんぱなく、夏の合宿の時なんて1日で5kg痩せた事もあった。今思うと何故あの状況で、死なずに数学とか英語の課題をこなせていたのか不思議に思う。

 

それと僕は握力が右30左25と、絶望的に力がなかった為、先生は「相手の力を利用する柔道をしろ」と教えてくれた。柔道や、格闘技の経験がある方なら、わかるかもしれないが、人が技を仕掛ける時、或いは仕掛け終えた瞬間にわずかな隙が生まれる事がある。

 

その瞬間狙って相手を噛み殺す勢いで脚を巻き込んで投げたり、背負投をかけるのが自分の得意とする戦法だった。また、隙を生みだす為にもわざと力を抜き、相手を油断させる方法も当時、先生から教えて頂いた。

 

それで、確か中学2年時の長野での強化合宿だったか。

試合が始まりいつものごとく相手の懐に入り、開始早々に一本背負投で相手を綺麗に投げた。投げた瞬間「一本」だと思い相手に寝技を仕掛けられたにも関わらず、僕はいくら待っても聞こえない声を不審に思い、そのまま審判の顔を見てしまった。

あたかも「今のは一本でしょ?」と、言う感じで。

 

「技あり!」と声を聞いた瞬間にはもう遅かった。

逆に相手の寝技で体制を崩され、そのまま一本を取られ逆転負け。

終わった後、先生の元に近寄り間髪容れずに重い声で聞かれた。

 

「なぜあの時審判の顔をみた?」

 

2,3秒頭が真っ白になり、そのままの勢いで僕はゆっくり吐きだした。

「...すいません。勝ったと思ってました。

 

次の瞬間には左耳にバチーンという轟音と共に、先生と怒の入った「自惚れるな」とドスが効いた言葉を吐かれ、力が抜けたようにその場で立ちすくんでしまった。あの時、自分が自信過剰になってしまい相手を見くびってしまった事に関する後悔と、柔道の礼儀に反して相手にも先生にも失礼な行為を見せてしまったという、恥ずかしい気持ちで、そのまま存在を消し去りたい衝動に駆られたのを今でも忘れられない。

 

 

そんな昔話を今になってというか、8年ぶりに酒を交わして話すもんだから、僕も先生もゲラゲラ笑い、改めてあの時は叱って頂きありがとう御座いますと、お礼を言い、

先生の方はそんな昔の事よく覚えているなぁと言っていたが、恐らく負けた試合も相重なって僕の頭に中に染付いてしまったのだろう。

 

そんな感じで2時間程話が終わった後、僕が「先生!2件目いきましょう!」と言う話になり、近くでどこか飲める場所を歩きながら探す事にした。

 

すると、連休初日だけあって、やはりどこも人が一杯で入れない。

気付くと僕と先生は線路をまたいで反対側の出口の飲み屋街に来てしまった。

 

もうその頃には軽く15分程歩いて、酔と疲れでどこでもいいから座りたいみたいな感じになっていた。そんな事を考えていると目の前に「もんじゃガール」という、なんとも危ない匂いがするお店に辿り着いてしまった訳です。

 

www.monjya-girl.com

 

どうでもいいが、これ完全にもう真ッピンクなサイトすぎて狙っているのか、通常営業なのかわからない。そもそも、既に説明が

 

ガールズバー? もんじゃ屋!? 可愛いJKがもんじゃを焼く 鉄板つきのカウンター越しに楽しくギャル達と飲めちゃうお店

と、書いており、もんじゃを焼くのか、男を弄ぶのかどっちかにしてくれっと思わずツッコまずに入られなくなった。

 

しかし、当時はご存知の通り、僕は酔っている為「ここにいくしかねぇ..!いくしかねぇ...!」と、腹をくくり特攻。

 

果たして入ったら客がいない。ゼロ。なんで?

加えてもんじゃガールズもいない...?。と思ったら奥のカウンターで女の子達が飲んでいるが....何かがおかしい...おや...これは...!客がいないからもう好き勝手にカラオケ歌って、食べて飲んでの、やりたい放題パリピ~☆ウェーイ~☆な感じだぁ~!

 

いやぁ~~! きっついなぁ~!

そう言うのは今求めてないんだよなぁ~!

きっついなぁ~!

 

という脳会議を2秒で終了させ、「すいません。間違えました。」と即時退却。

 

 

「なにどうした?おい?どうした?」

「先生、ここはダメです。即時退却しましょう」

「ダメなの?ここ...ダメなんだ?なんで?」

「とてもじゃないですが、所帯持ちの先生には幾分刺激が強いかと...」

「あっ..そうなんだ。所でなんで突っ込んだんだお前?」

...すいません。いけると思ってました。

自惚れるなよ

 

 

っと、まさか8年ぶりになっても、まったく成長していない自分のアホさ加減を、こんな形で気づかされるとは思わなく、やはりその時も8年前同様に深く反省とか別にしなかったが、とりあえずその後、2件目で見事に酔いつぶれ、先生は終電で無事帰宅し、僕も無事駅を乗り過ごした為、しかたなく降りた駅の階段で始発電車を待つことにした。

 

正直始発電車を待っている間全然眠れない上に、吐き気と寒気が止まらず、しばらくお酒はもういいやと本気で誓いました。 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

 

 

 おわり

 

うぬぼれ刑事 DVD-BOX

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